2013年9月23日月曜日

個展 祇をん小西 2013.9.28-2013.10.6



日本の和の空間は変幻自在で、布団も掛軸も襖も、畳んで巻いて片付けて、あっという間に空っぽになります。今回の展示は「節句の設え」の様なものです。
祇をん小西 http://gionkonishi.com/top.html


商品価値を持つ言葉:健康

私の周りの多くの友人、家族は驚くほどの量の薬を毎日飲んでいます。
そんなに飲んで大丈夫??メディアでは、頻繁に健康!アンチエイジング!ダイエット!という言葉が連呼され、人々は、強迫行為とも思える抗いを止められないのです。
不確実で移ろうものは、人を惑わせ狼狽えさせます。
素材/PTP、漆糸、プラスチック糸


商品価値を持つ言葉:伝統

二つの布
西陣織は、どんなに小片になろうとその価値を失わず光り輝き、到底太刀打できないやっかいなもの。華やかさ故に脇役にはなれず、ハレにのみ登場する主役です。
木綿は、使い古され、暮らしの中で人から人へと時を経てやっと雑巾となります。
素材/紅染ゾク、紙子、西陣帯地、平箔金糸



雑巾は浄巾
修二会の行で、十一面観音に捧げる椿の造花は十一人の練行衆によってつくられます。
この時に使われる和紙は、京都の染色家吉岡幸雄さんの工房、染司よしおかで黄色(支子)と紅(紅花)で染められます。紅花の色素を抽出する工程で使われる麻布は、最後に廃棄されますが、譲り受け雑巾にしました。http://www.textiles-yoshioka.com/
染色家新道弘之さんからお借りした冊子「木綿往生」は元倉敷民芸館々長外村吉之介述
「木綿は人に優しく、最後は雑巾(浄巾)として仕え、役割を終わる。人の生き方そのものである」
・・・・・私は、雑巾になれるかしら

紙子
修二会練行衆が、和紙を柔らかく揉み、貼り合わせ、木綿の裏打ちをした着物は、行により破れ、松明の煤で汚れてしまいます。





2011年11月30日水曜日

Lost in Lace バーミンガム美術館 2011.10.29-2012.2.19

UCA教授 Lesley Millarさんのキューレーションによる20名の作家による展覧会です。
この企画については、2年前にLesleyさんからメールと共に美術館の図面等の情報を受け取り、丁度1年前の岡山県立美術館での展覧会の際に会い、具体的な出品作品のプレゼンテーションを行いました。
私は、海外の展覧会の場合、作品をコンパクトにすることをまず考えます。自分が展示に立ち会うことが出来ない場合を考え、梱包や展示方法も細かく計画します。また、送る際に高額な関税がかからないようにすることも重要です。10年以上も前のことですが、展覧会の為にコートのカタチをした作品をオーストラリアに送り、7万円!余りの関税が課せられ向こうのキュレーターが慌てて税関に出向いたことがありました。作品を見せて説明し何とか収まったのですが、それ以来、海外展貨物は京都の箱一さんにおねがいしています。
今回は内覧会の2日前に美術館に入りました。Katharinaさんが壁面にドリルで穴を空けて制作中でしたが、あとはPiperさんが美術館の柱の形に作品を合わせていたり、NilsさんがPCで立体の動きを調整していたりで、展示はあらかた済んでいました。
以下準備と展示スナップです。セッティングはいつもなんだかウキウキします。












2011年8月20日土曜日

Re:a prefix 展 兵庫県立美術館 2011.8.19~28

オープニングは酒井稚恵作品に合わせて水玉スカートでコラボ!??  右:酒井さん

兵庫県立美術館3Fで開催中の日豪現代作家達の交流 Re:a prefix 回顧展は西オーストラリア州・兵庫県の姉妹州県30周年記念事業として、夫々に関わりの深い現代テキスタイルアート作家50名の小作品を展示しています。
カタログはコチラのサイトから http://www.textileexchangeproject.org/re_a_prefix_catalogue.pdf
この展覧会は、GALLERYGALLERYの川嶋啓子さんが運営するKICTACと、来日中のAnne FarrenとMoira Doropoulos 達がつくる西オーストラリアのアートプロジェクトグループTEPが企画したものです。

Moira作品
Anne作品
      
私は、2001年と2006年にアーティストインレジデンスでパースに行きましたが、とても穏やかな環境で食事も、ワインも美味しいです。なんと言ってもワイナリー巡り!!
いい人たちにたくさん出会いました。マーガレットリバーは特にステキでおすすめ。

私の作品は薬のパッケージで作ったドーナツ ブレスレット 
オーダーも受けています。










2011年8月14日日曜日

暑中お見舞い 2011.8.12

暑中見舞いは、不定期ですが、日頃お目にかかれない方に送ります。今夏のあまりの暑さに、皆さん暑いよね!ご自愛下さい!って言いたくなるのです。
脇阪克二さんからは、お返事と共にたくさんのカードが送られてきました。ウレシイ!


同日、西川かおるさんから脇阪さんの70年代作品のカードを頂きこれもまたウレシイ!


脇阪さんから今までに頂いたカードと共に、すっかりコレクター気分です。





2011年7月30日土曜日

Lost in Lace 撮影 2011.7.21

今秋英国バーミンガムで始まる展覧会のカタログ写真撮影はさんにお願いし、彼が関わっているSANDWICHで行いました。

ここは、名和晃平さんの制作スタジオでもあり、あちこちに作品がいっぱいです。壁面を使うため鹿の剥製作品を移動。でもこの日はインビューが入っていたのです。
東京都現代美術館で開催中 名和晃平 ー シンセンス
名和さんの制作現場を見に来られたのに、3m×4mの私の作品が壁面を占領しているなんてホントに申し訳ないです。やたら焦ってしまった私でした。

Juxtaposition 紋紙、漆糸他





2010年12月31日金曜日

テキスタイルの形と色 2010年12月21日-2011年1月30日 岡山県立美術館

12月26日カムフラージュ・イエロー2 パフォーマンス
この作品は、私が街で見かける身近な素材と編み技法を使い制作した作品+展覧会の観客スナップ写真+子供達の作ったオブジェ+普段の練習風景+誰もが知っている聞き慣れた曲を3分のパフォーマンスにまとめたものです。
         
5人の少女のバーレッスン 音源/ラジオ体操 時間/3分

「テキスタイルの形と色」展は岡山県立大学に教育者として関わりのある作家5人の展覧会です。
小林正和(小林尚美作品コラボレーション)、草間喆雄、戸矢崎満雄、三橋遵と野田凉美
この展覧会は、岡山県立美術館 でのCultex展 開催に伴い開催される事になったものです。

左/野田凉美 中央/三橋遵 右/小林正和 右壁面/小林尚美

戸矢崎満雄


草間喆雄

2010年12月8日水曜日

カムフラージュ イエロー 2010.11月16日~21日

11月16日〜21日ギャラリーはねうさぎ/京都
黄色は、とても目立つ色ですから、普段なかなか着る事はありませんが、この展覧会では、観客が黄色を着て、黄色のスクリーンに身を潜め、オブジェとなって「観られる側」へと変わります。私の作品は、素材、技法、表現としてテキスタイルを軸にしていますから、「触れる」「纏う」などにより見る側が、直接的に作品と関わり、楽しむ事を大切しています。
シッタカブリアンの午睡 にレポートして頂いてますのでぜひ見て下さい。



12月21日〜2011年1月30日まで岡山県立美術館 で「カルテックス」 と「テキスタイルの形と色」と題した2つの展覧会が開催されます。UCA芸術大学教授レスリー・ミラーさんの企画の「カルテックス」は、ノルウェーと日本の作家6名が2人一組となり、お互いの国を訪ね合い、夫々の文化や表現を探り作品につくりあげていくという大変興味深い展覧会です。
併催の「テキスタイルの形と色」は、岡山県立大学に関わりのある作家5人の展覧会です。私は、この夏に県立美術館でワークショップに参加した子供達のオブジェを加えた「カムフラージュ イエロー2」を展示します。