2010年4月29日木曜日

Remake Shop Exhibition 2010.4.24-5.8 GALLERYGALLERY EX



捨てられずに、長くタンスにしまい込まれた衣服をお預かりし、暮らしのアクセントとなるようなモノにリメイクし、再度楽しんで頂くというプロジェクトです。今回はギャラリーギャラリー の川嶋啓子さんのパンツ4点を例にリメイクしました。


私は、布は使われて、使い倒して、ぼろぼろの雑巾になるのがステキな事だと思っています。*2008年ぞうきん展 ギャラリーマロニエ/京都
木綿のきものは、その直線的カタチと素材により、理想的な雑巾への過程を踏む事が出来ますが、様々なパターンと素材で構成された洋服はそうすんなりとはいきません。ならばもう少し、寄り道して素材を楽しむ事にしました。これは、作品というより、「日常」のこと。元々テキスタイルはそこ「日常」にあるのですから。
シミになったり、ほころびたところを赤でステッチを続けどんどん赤く成長している黒ジーンズは1999年から使い続けています。そのうち真っ赤な佳い雑巾になる予定です。

2002年 GalleryGallery EX では、モノ(作品)を増やしたくないとの思いから、皆さんからお借りした素材でリメイクし、展覧会終了後はそのまま返却し、自分の手元には何も残らないようにしました。



2007年は、さらに商品として制作。そして今回からは、1999年から始めたプラスティックニットを組み合わせ、帽子やキャミワンピース等にしました。プラスチィックを組み合わせるとキレイに朽ちてはいかず、雑巾へ格上げ?される事はないので、別の成長や終い方を考えなければなりません。こんな時、私は、モノを作る事を止めるのが一番の賢い選択かと思いますが、制作欲には勝てず、他の解決策を日々考えています。